2005年09月17日

映画>ドッグヴィル

 『ドッグヴィル

 ラース・フォン・トリアー監督による衝撃作。
 
始めはあの倉庫のような空間に、白い線で道と家が描かれているのが、新鮮な表現手法だな、と感心しながらただ観ていた。

が、話は少しずつ暗い闇の中に入っていく。
ギャングに追われて逃げてきたのをかくまってもらった美しい主人公(ニコール・キッドマン)。
そんな弱い立場の彼女を村人たちは罪の意識もなく、妬みや嫉妬から生まれる数々の屈辱を与えていく。

でもこの映画のキーになるシーンは、画的に残忍なシーンではなかった。

妻子ある男性を誘惑した疑惑を掛けられた彼女はコレクションしていた大事な陶器の宝物を妻に割られていく。
「これ以上割られたくなければ泣くな」と脅されながら。

これが、ラストのシーンで"応用"される。
最後は見てはいけないものを見てしまった。
やっぱり、なのか、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』と同じ感覚だった。

2003年作/デンマーク映画
監督・脚本 :ラース・フォン・トリアー
出演 : ニコール・キッドマン、ポール・ベタニー、クロエ・セヴィニー


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Posted by 中上サン at 02:41│Comments(1)TrackBack(2)-オススメ-:映画

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ニコール・キッドマン主演ということで何の予備知識もないまま見た映画です。 昨日のテリー・ギリアム監督のメイキング・フィルムにも驚かされたけど こっちの方が作品としてははるかに度肝を抜かれた。 こんな作りの映画もあるんだなぁ・・・ なんとセットらしいセット
ドッグヴィル【BLACK&WHITE】at 2005年10月07日 22:02
ドッグヴィル
ドッグヴィル【Blossom Blog】at 2005年10月27日 10:09
【この記事へのコメント】
TBありがとうございました。
この映画、私は全く何も知らない状態で
レンタルしてきて見たのでこの特殊性にビックリしました。
最初セットにもすごく違和感があって
話もよくわからない・・・と思ったのですが
途中からストーリーに入り込んでしまいました。
人間って残酷ですよね。
Posted by ジュン at 2005年10月07日 22:06