2005年10月21日

映画>ロスト・イン・トランスレーション

 『ロスト・イン・トランスレーション

 この映画の監督であるソフィア・コッポラが、結構好き。

ソフィア・コッポラといえば、父親のフランシス・フォード・コッポラ監督の『ゴット・ファーザー3』に出演していたのがとても印象に残っている。彼女の監督作は他に『ヴァージン・スーサイズ』がある。

本作は、日本が舞台で、東京(新宿のパーク・ハイアット、渋谷、中目黒のパチンコ店etc)、京都のお寺など出てくるが、基本的にストーリーの重要なシーンとは関係ない。
というか、ストーリーに必然性のあるロケーションは特にでてこない。
ハリウッド・スターと新婚カメラマンの妻なので、登場人物設定も現実味はない。
ほんのり淡〜い恋がテーマなので、一般人のアタシはそこに共感をもったくらいだろうか。

−じゃあ、なんでオススメなの?
要するに、ソフィアの映像、音楽などの感性を楽しめる映画。
日本を小バカにしているという意見もあるようだけど、日本語や東京って、外国人にはあんな風に映っていることを表現したかっただけなのだと思う。

ロードショー当時のCUTの特集ページで掲載された裏話。
スカーレットが冒頭シーンのベットでピンクのタンクトップとパンツで横たわる、というシーンをはじめ嫌がったが、ソフィアも同じ格好になり、自分がやってみせたら、「私もやるっ」ってすんなりOKしたとか。

登場する日本人も親日家のソフィアならでは。
主人公のCM撮影の監督はダイヤモンド・ユカイ。
「マシューTV」出演シーンには、藤井隆が。
エンドロールの最後「グッパイ」といったのはHIROMIX。
彼女とは写真集を交換するほどの仲らしい。

ところで、ストーリーの最後、2人抱き合いささやいた台詞はなんて言ったのだろう。分からなかった。
おしゃれなシネマ好きな人に、オススメ。

あらすじ
カメラマンの仕事に来日同行している若妻。特にやることもなく、暇を持て余しながら東京に滞在中の日々。
そんなとき、ウイスキーのCM撮影で来日したハリウッド・スターと同じホテルで出会う。

2003年作/アメリカ映画
監督:ソフィア・コッポラ
出演:ビル・マーレイ、スカーレット・ヨハンソン


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Posted by 中上サン at 20:00│Comments(4)TrackBack(6)-オススメ-:映画

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【この記事へのコメント】
ブログへコメントありがとうございます。
この映画は、なんだかよくわからない印象だったので、映画館では観なかったのですが、ある人(YUIさん)に映画評をリクエストされて見たところ、!!!!!
写真家という職業を納得させるような絵づくりとスカーレット・ヨハンソンのかわいさとがマッチして、とても酔い映画になっていると思います。
拾いものの映画でしたね。
jamsession123goのブログもいろいろ書いていきますので、またお越しください。
Posted by jamsession123go at 2005年10月22日 07:32
>jamsession123goさん

コメント&TBありがとうございます。
スカーレット・ヨハンソン、キュートですよね。
こんなにかわいいから期待して、ファッション・チェックの記事を見ると、なぜかちょっぴりがっかりします。。
また遊びにいきますー
Posted by Auther:中上 at 2005年10月22日 15:35
お久ぶりです。ノブです。
この映画は大好きな映画です。
賛否両論ありますが、自分には都会のホテル暮らしの孤独感とか疎外感とかがすごく共感できました。
それから、ソフィアの日本に対する愛情が随所に感じられました。
なんといってもスカーレット・ヨハンセンがインドア的?で素適でした。
それから最後の新宿のシーンで、ヨハンセンが人ごみに紛れてすっかり日本に馴染んでいるように思えたのは、自分だけかな?
Posted by ノブさん at 2005年11月25日 16:57
>ノブさん
お久しぶりです!
コメントありがとうございます。

都会のホテル暮らしの孤独感とか疎外感、なんとなくですがわかる気がします。
アタシの場合は、今日のような週末に早く退社できたのになにも約束がないようなときに感じます。
横浜駅の楽しそうに行きかう人々を見ると、なんだかキュンとして、さみしくなります。
一方で、アタシはとてもインドアタイプなので、共感できますね。

でも、彼女の役は自国でも日頃からインドア派なのでしょうかね?

今日はシゴトなので、さみしがってられませんが。。。
Posted by Auther:中上 at 2005年11月25日 19:46