2006年03月12日

ホテル・ルワンダ、観た

ホテル・ルワンダ
 「ホテル・ルワンダ

 会社の人のオススメでホテル・ルワンダを、観た。
 川崎チネチッタ上映ラスト日、金曜のレイトショーにすべりこんだ。

この作品は去年(2004年度)のアカデミー賞では
主演男優賞、助演女優賞、脚本賞の3部門でノミネート。
当時は、他にミリオン・ダラー・ベイビーがあったし、最優秀賞は受賞できなかったのだろう。

でも、これはアタシの中でとてもココロを動かされた作品になった。
そして、この映画はできる限り、多くの人に観て欲しい。

ストーリーは、1994年のルワンダ共和国で実際に起きた大量虐殺事件の中、
1人のホテル支配人が1268人の命を守ったという実話。

ルワンダには、ツチ族とフツ族という2つの民族がいる。
94年4月6日、フツ族出身の大統領の暗殺をきっかけに、
ツチ族の仕業と決めつけたフツ族過激派民兵グループが
ツチ族の虐殺をはじめ、次第にエスカレートしていった。
犠牲者は100日間に国民の10人に1人にあたる、およそ80万人。
これは広島、長崎の原爆投下以来の大量虐殺になるほどの規模。

1つの国で2民族間の争い。それは、どちらがすぐれた民族であるか、といったもの。
どちらの民族なのかは、肌の色の濃さ、鼻や顎の形などの容姿で決められるという、とても曖昧なもの。
民族至上主義も白人至上主義も、結局は自分至上主義でしかない、と感じた。

また、自分と同じ心をもっている人間を、まるで物のように次々に斬りつけていく様は、
日本でも起こっている無差別的な事件と同じように思う。
それは集団心理とは関係なく、1人の犯罪でも起こりうること。
原因は、たった1つ。
目の前にいるこの人も自分と同じように、愛する家族、自分の半生があるんだ、という意識
が欠けてしまっていることなのだ。


映画を観終わって、アタシはなんて平和な国で、こんなにも無知に暮らしているのだろう、と空しくなり、いつまでも尾を引いている。

劇中、このニュースが欧米諸国に流れても、「“怖いね”と言うだけでディナーは続ける。」というフレーズが出てくる。
今のアタシ自身を指しているように聞こえ、バツが悪くなったが、
主人公は極限の中の絶望から、自分たちで身を守るという答えを見出した。
アタシも、かくありたい。


ホテルの支配人役のドン・チードルはクラッシュでも観たばかりだが、どちらも名演技だった。
観終わって知ったのが、平和維持軍のオリバー大佐役がニック・ノルティだったこと。
「48時間」くらいしか知らないからだけど、ずいぶん年取ってイメージも変わったなぁ、と驚いた。
ミル・コリンホテルのオーナー役はジャン・レノ。

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Posted by 中上サン at 02:02│Comments(6)TrackBack(0)-オススメ-:映画

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【この記事へのコメント】
こんばんは〜!ぼくはあまり映画を見ないので、映画のことにはコメントできないんですが…でもこれは内容が気にかかったので…。
中上さんは、性善説、性悪説、どっちを信じますか?僕は…どっちなんでしょう?ただ、人間の中に「ケンカ好きの猿」を見ることも多いですね。向上心や闘争心が悪い方向に作用することも多い…やはり性悪説の方なのかな?あなたは…どんな風に考えますか?
Posted by hama-wind at 2006年03月12日 21:41
>hama-windさん
うーん、アタシは性善説、性悪説は考えたことないんですよね。
ただ、同じ地球人同士、傷つけあうのはとても無駄なエネルギーだな、と思うんです。
また、さまざまなケースはありますが、最後は自分、というのが究極のファイナルアンサーなら、これは性悪説からくるのかな、とは思いますけど。どうなんでしょうね。。。
Posted by Author:中上 at 2006年03月13日 01:07
これは僕の持論だけど…人間はもう、少し増えすぎたんですよ。種全体が一種のヒステリー状態になってて、あるいはもう手遅れかもしれません。宗教もなんの救いにもならないし…。自分で自分を守る、まさにそれしかないんでしょうね…(-_-;)
Posted by hama-wind at 2006年03月13日 07:42
>hama-windさん
なんだか、世紀末の頃の話に似てますね。
子孫繁栄が順調に増えすぎた結果だとしたら、これほど矛盾なことはないですね。
アタシは信仰心が全くないので、なんともいえないのですが、宗教で救われるものは本当にあるのでしょうか。そう考えると、やっぱりアタシも最後は自分だなー、と。(これも自分至上主義?)
Posted by Author:中上 at 2006年03月14日 00:15
ごめんなさい…。こういう場で宗教の話はヤボですよね?僕も信仰心はなくて…考え方はあなたと似てるかもしれません。自分至上主義、賛成〜!!
Posted by hama-wind at 2006年03月15日 23:19
>hama-windさん
信仰心のあるなしにかかわらず、ナーバスな話題でしたね。。。
でも、この映画を見て、とても考えさせられました。
機会があったら、観られることをオススメします。
Posted by Author:中上 at 2006年03月17日 00:46