2008年09月18日

映画>闇の子供たち

闇の子供たち 昨夜の会社帰り、映画を観た。

 『闇の子供たち
 まるで、深く重い沼のような作品。沈んでしまった。

映画化の話になったとき、原作者は監督にオーダーをつけたという。
「加害者の大人はできるだけ、醜く」
「被害者の子供役の子には、メンタル面のケアを」

【あらすじ】
舞台はタイ。
日本の某新聞社タイ支局の記者・南部(江口洋介)が、
子供が生きたまま臓器提供が行われている、という情報を掴む。
提供者が命を落とす、心臓移植が行われているのだ。

この調査を進める中、南部は地元ボランティア施設に顔を出すようになる。
そこには、正義感に溢れる、ひとりのNGO職員・音羽(宮崎あおい)が働いていた。

ある日、施設に児童買春の情報が入り、南部にも協力を呼びかけるが…。

                ◇◇◇

この映画では、“子供の闇”を描いている。
 自分では抜け出すことができない、親の裏切り、虐待、その末路

また、3者それぞれの“救済のための使命”を描いている。
 新聞記者の使命=報道を通して仕組み(闇のルート)自体を無くすこと
 NGO職員の使命=“自分の目の前にいる”子供の命を助けること
 日本の移植患者の家族の使命=自分の子供の命を助けること

でも、タイの子供の救済は描かれていない。

なぜ、子供の生体臓器提供がなくならないのか?
なぜ、子供の売春がなくならないのか?

どちらも、“客”の母国では違法行為なのに。
外国ならば合法だと思っているのだろうか?

目をそらしてはいけない現実が、一国の中だけでは解決できない問題なのだと、
この映画に、まざまざと見せつけられる。

後半の展開には、本作をうまく終わらせるための演出があるので、
少し残念だったけれど、観てよかった。

ユニセフの推薦によってチェコのカルロヴィヴァリ映画祭で招待作品として出展しているけれど、
この作品を少しでも多くの先進国で上映されるよう、配給会社の関係者の方は
もっともっと、働きかけて欲しいと思った。

闇の子供たち映画公式サイトwww.yami-kodomo.jp原作本
Posted by 中上サン at 08:05│Comments(2)TrackBack(0)-オススメ-:映画

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【この記事へのコメント】
わ…ほんとに重いテーマですね…。
国と国との差別、格差が関係するし、これはついつい避けて通っている問題でした。
ん〜…正直、あまり見たくないと思ってる自分が情けないです(汗)
Posted by hama-wind at 2008年09月18日 23:18
>hama-windさん

ホント、重い映画ってテンションを上げないと観れないですよね...。

ただ、この映画は“お祭り=ビジネス”で終わってしまわないように、
少しでも多くの人に観てもらいたい1本です。
Posted by Author:中上 at 2008年09月19日 22:24